本当に豪華な3本立て

5分+50分+20分という長尺ということで、名実ともに豪華な3本立てですね。例年はもっともっと短い
土曜の朝に行きましたが、結構な賑わいで、人気の高さを伺えました。

若いママさんと女児が多かったかな。

イントロはいつもミラクルライトの説明がくどくて退屈でしたが今回はかなりあっさり。
全体を通して“子供を退屈させない工夫”が見られましたね。

5分の短編

導入として素晴らしいです
メインターゲットである子供にとっては人生初の映画かもしれないということを踏まえての、“映画”のワクワクスイッチを入れてくれます。
サイレント映画のスタイルで画の楽しさが、表情豊かなキュアフローラともマッチしてました。

50分長編

今までのプリキュア映画ではこのスタイルのみというのがほとんどですね。
ストーリーの筋はわりとお馴染みの、病んだ王国に飛ばされて悪いやつ倒すって話です。

いつものやつ

ですが今回はすごく大人に対して説教臭い……
前半は嫌な大人、嫌な社会構造を見せつけられ、明らかに子供たちと親御さんとでは受ける印象が違うように作られてました。
パンフレット談では大人から見た子供の成長話とありましたが、私は子供の成長を引き合いに、大人たちしっかりしろ!とも取れて、ちょっと苦笑い…

アニメーション映画作品として
作画のクオリティは相変わらず素晴らしく、かつ、きちんとテレビシリーズの延長の絵でした。
アクションも気持ちよく動いてました。
しかしながらこれらは例年通りなので、目の肥えてしまったファンからするとあまりインパクトはなかったかな、とも思います。

脚本が荒い?

この長編は全体を通してすごくテンポ感が悪かったように感じます。ものすごく巻きのところがある一方、
間延びして退屈なシーンもあり、盛り上がりのところもイマイチカタルシスを感じられず…
更に言うと、キャラクターたちの行動原理もはっきりとしなかったり、実は罠を逃れていて駆けつけたと思ったらすぐ捕まったり。

逆転のポイントとなるきっかけがピンとこなかったり…
はっきり言うと全然練られてないです。
画作りがいいだけに残念でした。

20分の3DCG

実は観る前からこれが本命ですごく楽しみにしてました。
最初は手描き2Dからの急な転換に違和感を覚えましたが、こんなものはすぐに慣れます。

全編を通して目が離せない作品でした。
本当に東映アニメーションの3DCGはすごい!

アニメ調の質感といい、キャラクターたちの演技といい素晴らしいに尽きます。
監督の宮本さんがゲーム畑出身らしいとのことなのか、ゲームのムービーぽい絵コンテで、その点も新鮮でした。

アクションシーンはジョジョの奇妙な冒険OPでお馴染みの白組さんを彷彿とさせる、極端なパース付けやケレン味ある漫画的な描画が効いてて気持ちいいです!
この20分だけでも一見の価値アリ!と言った具合ですね。
いやぁ、すごいもんみた…

総評

いつもながら一見さんにもやさしい作りなのはいいですね。
結構辛目の評をしましたが、可愛いはるはるが可愛かったのでそれだけで100億点です(笑)