待望の期待作!MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のスパイダーマンですね!
さっそく観てきたので書いていきます。(多少ネタバレを含みますので注意)

目次

オープニングから客の心を鷲掴み!

MARVELのロゴのバックに例のスパイダーマンのテーマが流れてきて否応なしに上がる!! オーケストラアレンジがまたかっこいいですね!

いつもはチョイ役のあの人が…

アイアンマンシリーズでおなじみのハッピーがものすごくオイシイ役でかなり出番&セリフがありましたね。
何を隠そうハッピー役のジョン・ファブローはそのアイアンマンシリーズの監督。

だからか今まではチョイ役だったんだけど、今回は別の人に監督を任せているからか出番が多い!
そしてもう一人、MCUだけじゃなくMARVEL映画のほとんどに出ている原作者のスタン・リー。

いつもはワンカット顔が映るくらいなのに今回はセリフがある!(そして役名までついてる笑)
これらはある意味ファンサービスになりましたね

今回のヴィラン(悪役)

ヒーローものは悪役の存在から始まるということで、この映画も、このブログも先に悪役に触れます。
今回のメインのヴィランはヴァルチャー。機械の羽根で飛び回る姿はキャプテン・アメリカにいたファルコンとちょっと被りますね…。
しかしながら物語が進んでデザインの細部まで目が行く余裕が出て来るとファルコンとはまた違ったかっこよさに気づきます。
やはり大きな特徴として、羽ばたきの他にローターを使って飛んでいるデザイン。無骨なマシンらしさがいいですね。
アクションも翼とローターのいいとこ取りのような動きをしてくれます。
キャラクターのほうも深みのあるキャラクターですばらしいです。

役者の演技と監督の演出が相まってあるシーンでは言葉上では何も言ってなくてもどんな気持ちか伝わってくる、映画的にいいシーンがあったりしました。
また、キャラクター像としてはアメリカ社会におけるワープア問題いわゆる99%を想起させるようなキャラクターだったり、関連シーンでは911をちょっと思い起こさせるような場面になってたり、社会風刺的な面も見て取れました。

トム・ホランド=ピーター・パーカー=スパイダーマン

今回の主人公スパイダーマン/ピーター・パーカー役に抜擢されたトム・ホランド。
先行としてシビル・ウォーに出てきますが、ちゃんと内面を見せてくれるのは今回から。
映画シリーズくらいでしかスパイダーマン像はありませんが、じつにピーター・パーカーでしたね。

作品の全体の作りがコメディ寄りなこともあって、過去作にあるような暗い部分は少なく、スパイダーアクションも入っていて、実にカラッとしたアクションヒーローに仕上がってます。
また、過去のスパイダーマン映画も世界的ヒットしているからか、詳しい誕生秘話はセリフ程度に割愛されてますね。

もう一人のヒーロー・アイアンマン

スパイダーマンを見守る立場として本当に最小限の登場しかないアイアンマン。
というより、吹替派としては病気で休業されていた藤原さんが戻ってきてくれてめちゃくちゃ嬉しかったですね。

パロディ・オマージュ?っぽいシーン

マスクの下は醜い化け物みたいなのかも←デッドプールオマージュ?
拡張尋問モードでドスの効いた声←バットマンオマージュ?

ピクサー映画みたいな劇中文字の日本語書き換え

ちょっと違和感を覚えた、劇中の文字が字幕を使わず直接日本語に書き換えられてる点。
最初はそんな余計なことしなくても字幕表示でいいのにな、と思いましたが、メッセンジャーアプリを使うやり取りでは、なるほどこれを再現するには必要だったのかも。
別作品の同じような場面では声優がそのまま読み上げてたりしましたが、それだとちょっと元のイメージと離れてしまう危険性がありそうですので、いいやり方なのかも。

監督も脚本もキレッキレ!!

今回セリフ回しが本当に面白い!脚本がいいのか翻訳が上手いのかはわからないけど。
ハイスクールの若者らしさとか、ちょっと引っかかりがあるセリフとか。
演出も細かいところで面白く見せる工夫がなされていたり、飽きさせない。
調べてみるとジョン・ワッツ監督はそこそこの若手なのにすごい。
シナリオに関しても巧みに伏線を張ってたり緩急がほどよくいいですね。

ハイスクールものとしてのスパイダーマン

過去の映画でもハイスクール青春モノとして描かれてきたスパイダーマン。
今回はMCUという老若男女にウケてるパッケージにおいてでも若者の背伸びやハメ外しをできるだけ表現しようというように見えました。
また、観た人誰もが印象に残っちゃう、ピーターの親友、デブオタクのネッド。
彼がものすごくオイシくて魅力的。うざいけど憎めない。

スーツ(コスチューム)の変遷とその意図?

アイアンマン以降1作品の中でコスチュームに変化がある作品が増えてますが、今回のスパイダーマンも大きく3パターンありました。
最初はおそらくシビル・ウォーと同じわりと過去作に近いスパイダーマンスーツ。
ただし、トニー・スターク制作なので、AIとかソフト面が大幅に強化されてる。
2つ目はピーターハンドメイドスーツ。普通のパーカーとズボン。
過去作でいう1つ目に近い、ちょっとださいコスプレスーツですね。
しかし以外なことに今作のボス戦はこの衣装。スパイダーマンという作品の『責任』というテーマをしっかりと見せることを優先してのかなり意識的な登用でしょうね。
とてもよく成功してると思います。
3つ目は改良型のトニー・スターク制作スーツ。ガンメタルのラインが入っていてよりシャープに見えます。
ここでこの作品の素晴らしいところは、ボス戦をハンドメイドスーツに譲ったものの、この最新スーツを着てるところをちゃんとラストシーンで見せてくれた点。ファンサービスもあるけど、次回作への期待も膨らみます。

エンドクレジット後のおまけムービー&総括

もはや恒例行事になったMCUのおまけムービー。
今回は本編後→エンディング映像→おまけ1→エンドクレジット→おまけ2という二段構造に。
私が観た時はおまけ1だけ観て満足して帰ってしまった人がかなり多かったですね。
おまけ2もシリーズを追いかけるファンとしてはかなり面白いものでした。その状況の踏まえた上で。

終始笑顔で観ていられるとても出来のいい映画でしたね。

スパイダーマン映画を塗り替えた。