プリキュアドリームスターズ!を公開初日に観てきました。

初日で土曜ということもあり、家族連れで賑わう客席で、劇場キャパは一般的なシネコンの中サイズでしたが、8割くらい埋まってましたね。

目次

TOHOの新イントロに子供興奮!

作品とは無関係ですが、TOHOシネマズで鑑賞したので、プリキュアは東映なんですがTOHOのイントロロゴが流れました。

前までピクミンとゴジラでしたが、最近ポケモンGOに替わり、ピカチュウが出てきました。
画面にピカチュウが出た途端子供たちが「あー!ピカチュウ〜!!」と楽しそうに騒いでました(笑)

プリキュアを見に来たのに好きなものは好きって感じで関係ないんですね。

いつも通りのこと

本来のお客である女児参加型なのはいつも通りでしたね。ミラクルライトという小さなペンライトを使ってプリキュアを応援しようというやつです。

新たな試み

主人公たちが暮らす現実世界は従来の手書き作画、ゲストのサクラちゃんたちが暮らす異世界と私達観客がいるメタ的な現実は3DCGと、手法を変えて見せることで世界が違うという表現は今回始めてですね。

そもそもアニメ映画的にもかなり珍しい手法なのでは?

異世界の3DCGとメタ的な現実の3DCGも風合いにかなり差があって、前者は今までのテレビシリーズのエンディングダンスで培ったアニメらしさが残るタイプ、後者は最近DMMVRシアターという、眼鏡の要らないVRという触れ込みで話題になった現実味を感じるタイプでしたね。

異世界の和風イメージはプリキュアシリーズでは珍しくすごく新鮮でした。

また、今回はオールスターズではなくなり、コレも恒例だった全プリキュアをパーティに招待します!という流れではなく、スーパー戦隊のVSシリーズのような出会いで面白い。

世界最高峰の3DCGの表現力

プリキュアの3DCGを制作する東映アニメーションのCGチームはファンの間ではピクサーに並ぶ世界最高峰とも言われてます。
それだけ信頼おける3DCG技術で描かれる和風の異世界は圧巻でした。
桜の花びらの舞い、夕日を映す水面、美術ひとつひとつが惚れ惚れします。

アクションシーンも今回は手書きパートと差別化するためか、手書きアニメの再現よりも3Dの得意な魅せ方を重視した演出が多かったように思えました。
そのため前後の手書きパートとのメリハリもあって見応え十分!

キャラクターの、特にゲストのサクラの表情表現は見事。
涙と鼻水まみれになりながら大泣きするシーンは声優の力も上乗せして本当にグッときます。

ちょっと技術的な話ですが、使用ソフトがMayaから3DMAXに変わってた?

ゲストタレント声優の具合は!?

こちらも恒例化してるタレント声優を起用したゲストキャラ。基本的に演技面ではアイタタな場合が多いですが、今回は結構良かったです。
南海キャンディーズの山ちゃんこと山里さんはもうゲストキャラ慣れしてるのか(ジュウオウジャーの映画とか)とても上手い!

その反面、木村佳乃さん演じるシズクはちょっと残念でした。
というのも、あまり意図が感じられない唐突な関西弁キャラで、大阪のおばちゃんにしか聞こえない!!
かなりキーのキャラなので残念でなりません。(ひょっとして方言指導が逆にアダになったのか?)

手書き作画の作画力!いわゆる劇場クオリティ!!

秋の劇場版のプリキュア(オールスターじゃない単体映画)は今までもものすごく綺麗な作画が派手にアクションしてることが多く、とても上質なアニメでした。
しかし、オールスターシリーズに関して近年の作品は一人作画で有名な青山充さんが作画監督をすることも多く、青山さんの芸風やクセと近年のプリキュアのキャラデザとあまりあってないかな…と思ってました。
今回は若手育成のためか?プリンセスプリキュアのキャラクターデザインの中谷由紀子さんを作画監督に登板。
自身のキャラはもちろんですが、他の魔法つかい〜もアラモードもうまく同じ世界感として落とし込められてたと思います。

そして、劇場クオリティとして、キャラにチークがかかってたりとてもリッチな作画で艶っぽさや感情表現に一役買ってました。
(ただ変身バンクや必殺技バンクなどのテレビシリーズの流用シーンに変わると顔が違ってて、おおう、となります笑)

プリキュアはアクション!!

プリキュアの華は何と言ってもアクションシーンです。同じく東映アニメーション制作のドラゴンボールの黄金期を思わせるような激しくかっこいいアクションシーンが盛りだくさん。

今回は先述の通り手書きと3Dの見比べも然ることながら、新人チームと先輩チームとの対比にもなってます。
画で、それもアクションで新人と先輩の強さの違いを表現するただ勝ち負け以外にも意図があるアクションシーンでした。

まとめ

宮本監督作品的にはゲスト主人公の成長劇が大筋という共通点もあってレフィのワンダーナイト2という感じ。

でも最高峰の3DCGによるアクションアニメ、上質な手書き作画によるアクションアニメがたっぷり詰まったジャパニメーションフルコース料理のような作品でした。

70分という短い尺とは思えない。

プリキュアが好きなら!アニメが好きなら!3Dが好きなら!勧善懲悪王道展開が好きなら!老若男女におすすめの作品ですね。

参加型パートがソフト化の時にカットになるかも?なので劇場で観たほうがいいのかも??